ランニングのスポーツ障害
ランニングに関して
ランニングは、誰でも出来る走る運動で人間の基本動作になります。
最近では、多くのマラソン大会が開催されるなど身近なものになりました。
ランニングの特徴は、走るという動作を反復することです。
同じ動作の反復は、正しく行わなければ、ダメージとして蓄積しやすいです。
ダメージが蓄積されると「痛みとして現れます」。
そのため、ダメージの必要以上な蓄積は防ぐことです。
これらは、短・中距離の陸上競技にも当てはまります。
ランニングに多いスポーツ障害
ランニングに多いスポーツ障害の体の部位は、腰、膝、足が挙げられます。
・腰であれば:筋挫傷(ぎっくり腰)、腰部椎間板ヘルニア、椎間関節炎、仙腸関節炎、腰椎分離症 / すべり症。
・膝であれば:ランナーズニー(腸脛靭帯炎)、膝蓋大腿疼痛症候群 ( PFPS )。
・足であれば:捻挫、骨折、足底腱膜炎、過剰回内足、中足骨骨頭痛
など多く見受けられます。
その他にも、シンスプリント、アキレス腱障害(アキレス腱炎)なども見受けられます。
ランニングに多いスポーツ障害の原因
ランニングは、使いすぎ(オーバーユース)や間違った身体の使い方による必要以上のダメージが主に考えられます。
走る動作は全身を使って行い、走るサイクルを示したストライド周期を繰り返します。
この周期を繰り返すことで人は走ることが可能となります。
走る場合、関節や筋肉などが神経系を通し協調することで動きます。これを運動連鎖といいます。
この連鎖が乱れた状態で走ると、必要以上にダメージを受けます。
いくら練習しても上達せず、ダメージだけが蓄積し、最終的に怪我に繋がるのはこのためです。
最悪の結果、靭帯や半月板などが緩み、損傷し、自然回復で元の状態に戻ることはほとんどありません。
ランニングに多いスポーツ障害の治療
まず急性期であれば、炎症が生じているため、炎症症状に対するアプローチを行います。
しかし、炎症症状を抑えるだけでは再発を繰り返してしまいます。
ですから、どんなスポーツ障害であっても、乱れた運動連鎖を改善させる必要があります。
そのためには、動きが悪くなった背骨や骨盤の関節を調整します。
さらに、筋肉も伸び縮みの機能が出来なくなっていることが多く、それに合わせたテクニックを用い調整していきます。
また、股関節・膝・足関節の下肢に対してのアプローチ、筋膜の癒着で低下した筋膜間の滑走性なども改善させていきます。
最後に、運動連鎖を妨げる障害を改善させた後は、正しい運動連鎖で体を動かす学習のためのホームケアを行っていきます。
そうすることでパフォーマンのアップや再発防止に努めていきます。
当院のスタッフ全員が専門の大学課程を修了した、米国国家資格取得 / WHO公認のカイロプラクターです。是非一度ご相談下さい。