20代、女性、医療従事者
半年前に喉周辺の腫瘍の摘出手術を行った。術後しばらくしてから、首を回したり横に傾けたりすると、首の左後ろ〜肩甲骨あたりまで、詰まりや突っ張るような痛みと軽度のしびれがあります。入院中は上向きでしか寝れなかったとのことでした。首の症状については原因不明とのことでした。
<来院時の症状>
・首の回旋・側屈動作
左首後ろ〜肩甲骨あたりまでが詰まりや突っ張るような痛み。
・動かなければ症状はでない。
・首・肩こり
<施術後の経過>
初診のため問診を行い、医療機関で異常はないとのことでしたが、念のため理学・神経学・整形外科的検査を行いました。病的な状態の可能性は低いと考えられました。
◎ カイロプラクティック的な検査
姿勢の側面分析は、脊柱の生理的弯曲の消失。
可動域検査は、体幹の伸展制限がみられた。
肩甲帯・脊柱・骨盤の連動性の低下もみられた。これらに付随する筋アンバランスもみられた。
症状の部位は、右頚部~肩甲帯の軟部組織の滑走低下が顕著であり、検査でも痛みの再現ができた。
◎ 評価
肩甲帯・脊柱・骨盤の機能低下、筋のアンバランを伴う右頚部~肩甲帯の軟部組織の滑走低下の機能障害が疑われた。※下の図は頚部~肩甲帯の筋の重なりを示した(Visible Bodyによる画像提供)www.visiblebody.com
◎ 治療
肩甲帯・脊柱・骨盤の調整を行った。筋のアンバランスもあったためバランスを整えた。滑走低下の改善も積極的に行った。
その後の継的な治療は、2回で症状は取れたようです。その後は定期的なケアをされています。
<カイロプラクターからのコメント>
この方の症状は、術後はほぼ動くことが出来ない状態だったそうです。そのため、滑走障害が生じたと考えられます。しかし、肩甲帯・脊柱・骨盤の機能障害や付随した筋のアンバランスもあり、それらを取り除くことで滑走障害の再発を防ぐことが出来ると考えられました。この方も「再発するような兆候は全くなかった」という話からも再発は防げていると思われたケースでした。
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