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20代、女性、会社員
長年腰痛に悩んでいます。骨盤ベルトを常に使っています。普段ストレッチをしており、前屈や開脚などをしてます。一時的に改善しますが、翌朝は痛い状態です。骨盤ベルトを外せるまでの改善を希望しますとのことでした。
・腰仙部痛。
・前屈、後屈での動き出しで腰痛がでる。
・座っていて痛みは感じない。
・しびれや下肢に広がる痛みはない。
・くしゃみや咳などでも痛む。
<施術後の経過>
感覚・運動・反射機能の行いましたが、特に異常はありませんでした。
◎ 一般医学的な検査
可動域検査では、前屈・後屈ともにとても柔軟性が高い。
整形外科的検査は、SLR(-)、Active-SLR(+)、ケンプ(-)・などの所見が見受けられました。
筋長検査では、ハムストリングス、大腿四頭筋の伸長制限がみられる。
筋力検査では、大殿筋の保持が出来ない。※震える反応
◎ カイロプラクティック的な検査
可動域検査では、脊柱の柔軟性がとても高く、股関節の屈曲・伸展の制限がみられる。
協調運動検査では、ワンレッグスタンディング(体幹のふらつき)、ハイパーエクステンション(膝関節の屈曲代償動作)、ヒップアブダクション(股関節の屈曲代償動作)、Active-SLR(腰椎の前弯の代償動作)。
可動触診では、仙骨のおじぎ運動の減少。胸郭の動きの制限がみられた。
静的触診では、腹筋群・腸腰筋・殿筋群・大腿四頭筋・大腿筋膜張筋・内転筋群・ハムストリングスの硬化や弱化が確認できました。
◎ 評価
腰痛は、患者さん自身で体を動かす時に出ており、施術者が他動的に体を動かす検査では痛みが再現されませんでした。このことから痛みは患者さん自身が動かした際に痛むものでした。各検査所見から筋骨格系の機能障害がみられ、腰痛を生む要因になったと思われました。
◎ 治療
体の柔軟性がとっても高いため、柔軟性を上げるアプローチはしないようにしました。検査所見の機能障害を改善させるアプローチを行いました。ハイパーモビリティの方のケアで最も大切なのが、ホームケアになります。簡単に毎日少しずつできるケアを指導いたしました。
来院回目を重ねごとに腰痛が改善されたそうです。7回目来院時には、骨盤ベルト無しでも過ごせるようになったそうです。
◎ カイロプラクターからのコメント
本症例の慢性腰痛に分類されます。柔軟性の高い方でも機能障害は存在し、それを各検査で見つけ、アプローチすることが重要です。パッシブケア(施術者が行うケア)で機能障害を取り除き、アクティブケア(ホームケア)で体を使うことがとても重要になります。また、柔軟性の高い方が柔軟性は高めるストレッチを行うと悪化することがあります。腰痛でも様々な要因があるため、鑑別評価がとても重要となります。
12twelveカイロプラクティックは身体を整える「整体」のプロフェッショナルです。飯田橋の整体でお探しの方は是非ご相談ください。