産後の腱鞘炎
12twelveに来院される育児中のママさんでもっとも多い症状のひとつに、腱鞘炎があります。産後間もないうちは、まだお身体の状態も本調子ではないですし、それに加えて赤ちゃんの抱っこやケア、身の周りの急な環境の変化もあり、様々な形でお身体の症状としてストレスが現れます。
産後の腱鞘炎の症状
・手首や親指を動かしたりすると痛みが走る。
・激しい痛みで赤ちゃんを抱えることが出来ない。
・鞄や軽い荷物を持つのも困難である。
・親指や手首の動きを使う時に激しい痛みが生じる。
産後の腱鞘炎の原因
・手首や親指の筋肉や腱の使い過ぎ
産後間もない内は、赤ちゃんと共に生活することになり、一緒にいるときはなるべく抱っこしたり、様々な体勢で抱きかかえる動作が日常的に多くなります。外出する際でも頭の重たい赤ちゃんを抱きかかえたままの体勢は、思っている以上に背中や肩や腕、手首への負荷が大きいものです。また、赤ちゃんを長時間抱きかかえて生じた手首や指への疲労に加えて、さらに洗濯やお掃除などの日常のお仕事が加わると、更に腱鞘炎を発症しやすいサイクルに陥りやすいです。
・リラキシンホルモンの影響
出産に備えるために、妊娠期の身体は骨盤を開かせるために、リラキシンというホルモンを分泌します。このホルモンは骨盤を開かせるだけでなく、全身の関節も緩める作用があり、産後直後の方も、まだ全身の関節は安定せず、緩んだ状態が数ヶ月続きます。この時期に赤ちゃんの抱っこや身の回りの雑用に追われた生活を送ると、通常時よりも遥かに腱鞘炎を発症しやすいのは容易に想像できます。
産後の腱鞘炎の治療方法
・腱鞘炎を発症した場合にまず行う検査で重要なのが、前腕から指にかけてまで、どの筋肉や腱が傷んでしまっているかをしっかりと鑑別することであります。痛みの原因となっている組織を見つけ出すことにより、より的確な治療が可能になります。
・炎症が強い場合は、まずはじめに炎症を治めるためのアイシングやハイボルトなどの電気療法を行います。その他にテーピングなども用いることにより、患部への負荷が減り、改善の速度を早めて治療効果を持続させます。
・赤ちゃんを抱っこする姿勢が長時間続くと、手首と連動して動く、肩関節や肩甲骨、または背骨の機能障害が起きやすくなります。患部だけでなく、お身体の中心である背骨の調整を行うことにより、本来の身体の使いかたを取り戻します。
当院のスタッフ全員が専門の大学課程を修了した、米国国家資格取得 / WHO公認のカイロプラクターです。是非一度ご相談下さい。