野球のスポーツ障害
野球とは?
野球は、ボールを投げ、バッドで打ち、走り点数を取る団体競技です。
野球での体の使い方の特徴は、投手、バッターで分けられます。
投手とバッターともに動作の同じ特徴として、身体を大きく捻じる回転動作が挙げられます。
回転動作は体に大きな癖をつけやすいため、日々のメンテナンスは非常に重要となります。
また、ボールを打つ動作は、投手が投げた強いボールを打ち返します。そのたびに、身体全体に力を込めるため体にダメージを残します。
その結果、組織(筋、靭帯、半月板など)に損傷や断裂を引き起こします。
靭帯や半月板などの組織は自然な回復に時間がかかり、組織によっては元の状態に戻らなく、手術を選択すること必要があるのも現状です。
少し例をあげると、メジャーリーガーの大谷選手は、日々のケアをとても大切にしている選手です。
しかし、2023年のシーズンでは靭帯のダメージは蓄積され、報道によると部分断裂をしてしまいました。
最新の術式で手術を行いましたが、それでも投手復帰は2シーズン後と、回復に時間がかかる結果となっています。
野球に多いスポーツ障害
肩:肩関節周囲炎、上腕二頭筋長頭腱炎、関節唇損傷(SLAP損傷)
肘:上腕骨内側上顆炎(野球肘)・関節内遊離体(関節内遊離体)
手首:捻挫、腱鞘炎
腰:ぎっくり腰(筋挫傷)、腰部椎間板ヘルニア、仙腸関節症候群、椎間関節症候群、腰椎分離症/すべり症
膝:前十字・後十字靭帯損傷(ACL損傷・PCL損傷)、半月板損傷
足首:捻挫(靭帯損傷)、過剰回内足(オーバープロネーション)
体幹:側腹部の挫傷
野球に多いスポーツ障害の原因
野球は、足先から指先まで回旋運動(捻じる力)を多く使います。
回旋運動は複雑な動きなので、関節、組織( 筋・靭帯・半月板など )に大きな負荷が加わります。
野球の特徴である回旋運動の反復は、誤った運動連鎖や日々のケアを怠ると、微小損傷を繰り返し、ダメージが蓄積し
最終的に大怪我をしてしまうメカニズムとなります。
また、微小な損傷を繰り返しと腱症という状態になります。
これは腱炎とは意味が違い、反復する損傷と回復で靭帯のコラーゲン線維が脆くなる現象(コラーゲンの変性)です。
靭帯が脆くなるため、簡単に痛め、断裂を含めた損傷するリスクが上がるといわれています。
野球に多いスポーツ障害の治療
上肢・下肢を効率よく使うためには、体幹の安定が必要で、一番重要な部位は背骨です。
12twelveでは、背骨・骨盤の失った機能を回復させることを行います。
背骨を効率よく使えれば、他の関節や筋肉との協調性が高まり、効率よく体を動かすことができます。
加えて、筋緊張のアンバランスも整えます。
背骨・骨盤から悪影響を受けた筋のアンバランスを残したままでは、関節などの動きを阻害するため、取り除くことはとても重要です。
また、組織治療が必要であれば、進行を防ぎつつ機能回復のアプローチも行います。
筋の短縮、筋膜の滑走性、腱症などの状態がこれ当てはまります。
野球では、上肢・下肢の怪我が多いです。
関節の動きの改善や付着する筋緊張のアンバランスを整えることも大切です。
加えて脇腹を傷めることも多いです。
回旋運動で肋骨の関節(肋椎関節・肋横関節)の動きにむらが生じ、よじれ癖がついた状態です。
肋骨の運動連鎖も乱れるため、脇腹を筋挫傷してしまうケースが多くみられます。
一番重要なことは、身体を傷めないフォームを身に着けることです。
人間の体には、してはいけない動きがあります。誤ったフォームになっていないか確認をします。修正が必要であれば助言をさせて頂きます。
また運動連鎖は、脳が学習しています。そのため、悪いフォームから良いフォームへの書き換えが必要となります。
大切なことはいきなり数をこなすのではなく、段階的にフォームを確認し組み立てて一連のフォームを完成させることが重要になります。
当院のスタッフ全員が専門の大学課程を修了した、米国国家資格取得 / WHO公認のカイロプラクターです。是非一度ご相談下さい。