■来院時の悩み
31歳女性の方が、妊娠8ヶ月で出現した腰痛を訴えて来院されました。
これまでは特に大きな不調はありませんでしたが、4〜5日前から右腰に痛みが出始めたとのことでした。
現在は右腰の痛みにより、寝返りが打てず、右を上にしないと横になれない状態でした。
前後屈や歩いたりするのも辛いです。
また、体全体のこり感や足がつりやすい状態もあり、出産後の骨盤の状態への不安も感じていました。
「妊娠中から少しでも身体を整えておきたい」と思い来院されました。
■初診時の状態
- 右腰の痛み(4〜5日前から)
- 腰を反る・前へ倒すと腰痛が強くなる
- 寝返りがつらい
- 右を上にしないと横になれない
- 体全体のこり感
- 足がつりやすい
- 歩行時痛
- 骨盤周囲の不安定感
- 股関節周囲の緊張
■カイロプラクターの分析
妊娠中はホルモンの影響によって、骨盤周囲の靭帯が緩みやすくなります。
これは出産に向けた自然な変化ですが、その反面、骨盤周囲は非常に不安定な状態になります。
さらに、妊娠8ヶ月ではお腹の大きさによって重心位置が大きく変化するため、身体全体のバランスも崩れやすくなります。
この方も、骨盤周囲の不安定性、お腹が大きくなることによる重心変化、股関節や腰まわりの筋肉への負担増加が強くみられました。
特に、緩くなった関節を支えるために、腰・股関節・お尻まわりの筋肉が過剰に働いている状態となっていました。
その結果、腰の痛みだけでなく、全身のこり感や足のつりやすさにもつながっていたと考えられます。
■施術の内容
妊娠中は関節自体が緩くなっているため、緩さそのものへ強くアプローチすることは適切ではありません。
そのため施術では、緩さを補うために過剰に働いている部分の負担軽減を目的に行いました。
・股関節・骨盤周囲へのアプローチ
股関節周囲や骨盤まわりの硬くなっている筋肉へアプローチし、腰への負担軽減を図りました。
・動きが低下している関節へのアプローチ
妊娠により動きが悪くなっていた骨盤・股関節・背骨まわりの動きを改善し、身体全体で負担を分散できる状態へ整えました。
・筋肉・筋膜へのアプローチ
腰まわりだけでなく、お尻・股関節・背中など、負担を受けていた筋肉を緩和しました。
・妊婦専用クッションを使用
施術時は妊婦さん専用クッションを使用するなど、お腹へ負担がかからないよう配慮しながら施術を行いました。
・セルフケア指導
必要に応じて、骨盤ベルトの活用、日常動作の工夫、ストレッチなども指導しました。
特に骨盤周囲の緩さが強い場合は、妊婦さん用骨盤ベルトを活用することも重要になります。
■施術後の経過
1回目の施術後には、腰痛はほとんど感じない状態まで改善しました。
一方で、身体全体のこり感は残っていました。
その後は2〜3週間に1回程度の間隔でメンテナンスを継続しました。
妊娠週数が進むにつれて身体への負担は増えていくため、症状が悪化しないよう継続的なケアを行いました。
■ポイント
妊娠中の腰痛は、単純に「骨盤が歪んだから起こる」というわけではありません。
妊娠では、ホルモンによる関節の緩み、重心変化、筋肉への負担増加、股関節や骨盤機能の変化などが複雑に関係しています。
そのため、単純に腰だけへアプローチするのではなく、骨盤・股関節・背骨・筋肉・身体全体のバランスを整えることが重要になります。特に骨盤回りに関しては緩い関節の代償で可動性のなくなった関節が存在することが多いので、そこを見極めることが大事です。
また、妊娠週数が進むほど身体への負担は増えるため、症状が強くなる前から身体をケアしていくことも大切です。
※当院の骨盤矯正については詳細ページ 骨盤矯正 専門ページ をご覧ください。
※当院の産前・産後ケアの詳細ページは、[妊婦さん・ママさん応援ページ]からご確認いただけます。
当院のスタッフ全員が専門の大学課程を修了した、米国国家資格取得 / WHO公認のカイロプラクターです。
カイロプラクティック登録機構(JCR)の認定カイロプラクターとして日本政府の厚生労働省に名簿提出されています。
医師や医療分野のプロフェッショナルの患者様からも推薦を受けています。
浦山 ケビン 博士(PhD)
「私にとってカイロプラクティックは生活の一部であり、単なる治療ではありません。」
Rebecca Mardach 医師
「心と身体の両方にアプローチする重要性を教えてくれました」
阿部 友里香 パラリンピック日本代表
「練習・レース後の疲労回復、パフォーマンス向上に」
亀井 千瑛 歯科医師
「体の正しい知識に基づいた治療をされています」
松田 枝里 薬剤師
「妊娠時に、薬に頼らず辛い症状を改善することができました」
三加 紗里 管理栄養士
「食事管理だけでは取り除けない不調にもカイロプラクティックが非常に有効」