カテゴリー:股関節の痛み » 股関節・膝・足の痛み
■来院時の悩み
32歳女性の方が、右股関節の痛みを訴えて来院されました。
お仕事は看護師で、立ち仕事や力仕事が多く、夜勤もあるため生活リズムが不規則になりやすいとのことでした。
数か月前から右股関節に痛みを感じるようになり、特に股関節を動かした時や、バレエで右足を高く上げる動作で顕著に痛みが出ていました。
また、股関節を開くような動作でも痛みがありましたが、動かさずに安静にしている時には痛みを感じない状態でした。
バレエは5年ほど続けており、「股関節の痛みをなくしたい」「もっと上手になって、痛みを気にせずバレエを楽しみたい」と希望されていました。
股関節のほかに、お尻の奥がズーンと痛むことや、腰に痛みを感じることもありました。
■来院時の状態
- バレエで右足を上げると股関節が痛む
- 股関節を開く動作でも痛みが出る
- 安静時には痛みがない
- お尻の奥に鈍い痛みが出ることがある
- 腰を反らすと腰に痛みが出る
- 股関節周囲の筋肉に緊張がある
- 股関節の動きに制限がある
- 骨盤のバランスが崩れている
- 背骨の生理的弯曲が減少している
- 一部の筋肉へ負担が集中しやすい身体の使い方になっている
■カイロプラクターの分析
今回のケースでは、股関節そのものだけではなく、股関節周囲の筋肉のアンバランスや、骨盤・背骨の機能低下が症状に関係していると考えました。
バレエをされている方は、身体全体の柔軟性が高いというイメージがあります。
しかし実際には、同じ動きを繰り返すことで特定の筋肉を酷使しやすく、柔軟性の高い部分と、緊張して動きにくくなっている部分との差が大きくなることがあります。
筋肉のバランスが崩れると、身体全体としては柔軟に見えても、特定の方向へ股関節を動かした時に、動きの制限や痛みが出る場合があります。
今回も、股関節周囲の筋肉の一部に強い緊張があり、股関節本来の動きが制限されていました。
そのため、足を高く上げる動作や股関節を開く動作の際に、股関節の一部分へ負担が集中していたと考えられます。
また、骨盤のバランスが崩れると、左右の股関節の位置や動きにも影響します。股関節は骨盤と連動して動くため、骨盤が十分に機能しない状態では、股関節周囲の筋肉へ過剰な負担がかかりやすくなります。
さらに、背骨の生理的弯曲が減少し、全体的に背骨が平らになる傾向もみられました。
背骨には、首の前弯、背中の後弯、腰の前弯という自然なカーブがあります。この生理的弯曲によって、歩行やジャンプなどで身体に加わる衝撃や重力の影響を分散しています。
バレエでは姿勢を美しく見せようとして、無理に背骨をまっすぐに保とうとすることがあります。その結果、背骨の自然な動きが減少すると、腰や骨盤、股関節へ負担が集中しやすくなります。
看護師として立ち仕事や力仕事が多く、夜勤によって身体を十分に休ませにくい生活環境も、筋肉の緊張や回復の遅れに影響していたと考えられました。
■施術の内容
施術では、痛みが出ている股関節だけを見るのではなく、股関節周囲の筋肉、骨盤、背骨の機能を含めて身体全体を確認しました。
・股関節周囲の筋肉へのアプローチ
股関節周囲で緊張していた筋肉や筋膜に対してリリースを行い、足を上げる動作や股関節を開く動作で負担が集中しにくい状態を目指しました。
・股関節の動きの調整
股関節の動きに制限がみられたため、関節が本来の範囲でスムーズに動けるように調整しました。
無理に可動域を広げるのではなく、筋肉と関節が連動して動ける状態を目指しました。
・骨盤の調整
骨盤のバランスや動きの制限を整え、右股関節だけに負担が集中しにくい状態へ調整しました。
・背骨へのアプローチ
生理的弯曲が減少し、正しく機能していない背骨の部位に対して調整を行いました。
背骨全体の動きを改善することで、バレエの動作や日常生活で腰・骨盤・股関節にかかる負担の軽減を図りました。
・セルフケア指導
施術で改善した股関節や背骨の動きを維持できるように、身体の使い方を整える体操やセルフケアをお伝えしました。
単に柔軟性を高めるだけではなく、負担が集中している部分を休ませながら、身体全体をバランスよく動かすことを目的に行っていただきました。
■施術後の経過
初回のカイロプラクティック施術で股関節周囲の筋肉を整えたところ、足を上げた時の股関節の痛みは大きく軽減しました。
その後は週1回のペースで、合計4回の施術を行いました。
股関節周囲の筋肉だけでなく、骨盤や背骨の動きも継続して調整し、セルフケアにも取り組んでいただきました。
初回来院から約1か月後には、足を上げる動作や股関節を開く動作での痛みはほとんどなくなり、痛みを気にせずバレエを行えるようになりました。
好きなバレエを思い切りできない状態が続いていましたが、現在は痛みを気にすることなく、楽しくバレエに取り組めているとのことです。
■ポイント
バレエで足を上げた時に起こる股関節の痛みは、必ずしも股関節だけに原因があるとは限りません。
股関節周囲の筋肉のアンバランスや、骨盤の動きの制限、背骨の機能低下などが重なることで、特定の動作をした時に股関節へ負担が集中することがあります。
バレエ経験者は柔軟性が高い一方で、繰り返し使う筋肉と、十分に使えていない筋肉との差が大きくなる場合があります。
さらに、無理に姿勢をまっすぐに保とうとすることで背骨の自然なカーブが減少すると、腰や骨盤、股関節が衝撃を分散しにくくなります。
そのため、痛みのある部分を一時的に緩めるだけではなく、股関節・骨盤・背骨が連動して動ける状態をつくることが重要です。
身体全体の機能を整えることは、股関節痛の改善だけでなく、バレエの動きやすさやパフォーマンスの向上、再発予防にもつながります。
※当院の骨盤矯正については、詳細ページの骨盤矯正専門ページをご覧ください。
※実際に当院で施術を受けられた方の改善レポートは、治療事例一覧からご確認いただけます。
当院のスタッフ全員が専門の大学課程を修了した、米国国家資格取得/WHO公認のカイロプラクターです。
カイロプラクティック登録機構(JCR)の認定カイロプラクターとして、日本政府の厚生労働省に名簿提出されています。
医師や医療分野のプロフェッショナルの患者様からも推薦を受けています。
浦山 ケビン 博士(PhD)
「私にとってカイロプラクティックは生活の一部であり、単なる治療ではありません。」
Rebecca Mardach 医師
「心と身体の両方にアプローチする重要性を教えてくれました」
阿部 友里香 パラリンピック日本代表
「練習・レース後の疲労回復、パフォーマンスの向上に」
亀井 千瑛 歯科医師
「体の正しい知識に基づいた治療をされています」
松田 枝里 薬剤師
「妊娠時に、薬に頼らず辛い症状を改善することができました」
三加 紗里 管理栄養士
「食事管理だけでは取り除けない不調にもカイロプラクティックが非常に有効」