治療事例

5年程前に左膝に痛みが出てきてから徐々に歩行や階段などの動作が難しく、膝の可動域が狭くなってきている感じがしました。病院でレントゲン写真を撮り変形性膝関節症と診断されました。しばらく経ってから痛みはほぼなくなった感じですが、相変わらず膝の可動域が狭く、動かしにくい状態です。

＜初診時の症状＞

・膝の可動域が制限

・膝の痛みなし

・変形性膝関節症

＜施術後の経過＞

背骨・骨盤・股関節・膝関節の調節と周囲の緊張が強くなっている筋肉のリリースを中心に行い、2ヶ月間ほど施術を続けました。状態は膝の曲げ伸ばしはまだ違和感はありますが、歩行や階段はスムーズになりました。現在も継続的に治療を続け、膝の可動域が更に広がるように施術を行っています。

＜カイロプラクターからのコメント＞

変形性膝関節症は関節と関節の間にある軟骨組織が加齢によって質が少しずつ低下し、徐々にすり減っていくことで膝関節が変形していき、歩行中などに痛みを起こす疾患です。この方の症状は初診時で元々膝に変形が起きてしまっていましたが、股関節から膝関節まで通る大腿四頭筋の筋肉に大きな負担がかかり、膝の曲げ伸ばしが不安定な状態になっていました。また、背骨や骨盤の歪みもあり膝に負担がかかっている状態でもあったため、それぞれの歪みの調整を行い、大腿四頭筋などの股関節、膝周辺の筋肉の柔軟性を高めることで少しずつ可動域も広がっていきました。治療のみではなく、自宅内での股関節から膝にかけてのエクササイズも取り入れていくことで筋力効果や再発予防につながるように行っていただいています。変形した膝関節はカイロプラクティック治療で元の形に戻すことは不可能ですが、できるだけ早い段階での施術を行うことで、変形の進行を最小限に抑えることは可能ですので、一度ご相談頂くことをお勧めします。