カテゴリー:足底腱膜炎 » 回内足(オーバープロネーション) » 股関節・膝・足の痛み
40代、女性、デスクワーカー
歩くと左足裏(足底)が痛む。特に階段の昇降が辛いとのことです。カイロプラクティックを長年受け続けていたが、足裏の症状が変わることはなかったとのことです。この症状は10年近くなり、今回思い切って治療院を変更し、来院されたとのことです。過去に医療機関を受けたが、変形などの異常はないとのことでした。
<来院時の症状>
・歩くと左足裏(足底)が痛む。
・この症状は10年近く続く。
・インソールを履いたが効果ない。
・カイロプラクティックを受けていたが変化なし。
<施術後の経過>
初診のため問診を行い、過去の医療機関での検査所見は、変形などの異常はないとのことでした。20~30代にヒールを履いていたそうです。
◎一般医学的検査
整形外科的検査ではドロワーフット(-)、内側・外側スタビリティー(-)
◎ カイロプラクティック的な検査
姿勢検査は、猫背・反り腰がみられた。ハイアーチがみられた。
可動域検査では、股関節の伸展制限。足関節の約20°可動域制限、足趾の屈曲制限がみられた。
運動検査では、スクワット動作での足関節制限がみられた。※足裏に突っ張りを感じる。左足の片足立ちでは、ふらつきがみられた。機能的な扁平足(回内足)の兆候がみられた。
触診検査では、距骨、ショパール・リスフランス関節の制限がみられました。※下図は、ショパール関節(緑)・リスフランス関節(赤)を示した図(Visible Bodyによる画像提供)www.visiblebody.com
脊柱付着する筋群、殿筋群、大腿四頭筋、腸腰筋、腹筋群、腰方形筋、下腿三頭筋などの筋緊張、筋弱化、短縮などのアンバランスな状態がみられた。
◎ 評価
足部の機能低下の状態が症状を出していたと疑われる。
◎ 治療
脊柱・骨盤・足部の機能低下がみられたため調整を行った。筋のアンバランスも整えた。
1回目で、治療後安定した感覚があり、歩き出しの痛みが少ないとのことでした。
4回目で、日常で歩き出しで痛みを感じにくくなった。
7回目で、いままで痛く履けかった靴が履けるようになった。
以降も、2周に1度のペースでケアを行っています。
<カイロプラクターからのコメント>
この方の症例は、これまで背骨・骨盤、筋、筋膜などのケアを受けていたが、足裏の症状に大きな変化なかったと問診で分かりました。さらに、足部の直接的なケアを受けたことが無かったそうです。これらの問診の内容や検査所見から、足部の機能低下がもたらした足裏の痛みと評価しました。
足には、ハイアーチがみられ、機能的な扁平足(回内足)がみられました。また、可動域検査、運動検査では、関節運動連鎖が乱れていました。ケアでは、背骨・骨盤の調整や筋のアンバランスの調整をしつつ、足部の関節の機能改善を試みました。その結果、痛みを感じにくい状態になりました。機能低下した状態が長かったので、継続的なケアを行うことで、緩やかであるが、改善が見込めると思われた症例でした。
12twelveカイロプラクティックは身体を整える「整体」のプロフェッショナルです。飯田橋の整体でお探しの方は是非ご相談ください。