20代、女性、デスクワーカー
2週間前からめまい、吐き気、片頭痛、頭から首にかけ重い痛みがあり、仕事も集中しずらい状態が続いています。医療機関は脳神経内科や耳鼻科を受診し、検査をしましたが特に異常は見当たらなく、薬をもらい経過観察の状況でした。10日ほど服用したが効果も見られなく、外傷歴や発熱もなく血圧も正常値であったそうです。
<来院時の症状>
・今まで経験したことがない。
・仕事も集中しずらい
・鎮痛薬があまり効かない。
・脳震盪や外傷歴なし
<施術後の経過>
初診の問診で、医療機関は受診済みではあったが、理学検査など行い慎重に評価をしました。
◎ 一般医学的検査(MDx)
運動・感覚・腱反射の検査は特に異常はありませんでした。
理学的検査
椎骨脳底動脈圧迫テスト(-)、眼球運動検査(-)、輻輳反射(-)
指鼻指検査(-)※左下図
開眼・閉眼ロンベルグ検査(-)※中央下図
直接・間接瞳孔反射(-)※右下図
◎ カイロプラクティック的な検査(CDx)
姿勢の側面分析は、猫背、頭の前方突出、ストレートネック、ネックハンプ。※下図に姿勢を示す 出典元:筋骨格系のキネシオロジー
可動域検査では、体幹の伸展制限、肩甲骨の内転・下制の制限。胸郭のスプリング低下。
触診では、後頭下筋群、胸鎖乳突筋、前鋸筋、小胸筋、斜角筋の過緊張。椎間関節の可動制限。
理学的検査では、目の検査で辛く、めまいの症状が出そうな感覚がする。動きにスムーズさがない。
◎ 評価
医療機関で検査済みではありましたが、理学的検査を行いました。特異的な反応は無かったが、検査時辛く、めまいが出そうな感覚を覚えたそうです。目の検査などからカイロプラクティック的見解として。感覚の統合が上手に行えていない可能性があり、頚性頭痛や頚性めまいの可能性が示唆されました。
◎ 治療
初診治療では、猫背姿勢を取り除くアプローチを行いを行いました。治療後はだいぶすっきりされ、来院時より症状も出にくい感覚だったそうです。6回目来院時では症状は出なくなったとのことでした。パソコン業務が多いとのことでしたので、デスクワークのパソコンや椅子のセッティングなどの指導もさせて頂きました。
<カイロプラクターからのコメント>
本症例では、頭痛やめまいは疾患の可能性があるケースでした。このような場合は慎重に評価しなければなりません。事前に脳神経内科や耳鼻科で除外診断が出来ている状況でした。徒手的な検査では、筋骨格系から症状と疑われる。兆候も見られたため頚性頭痛や頚性めまいの可能性を評価させて頂きました。
今回は、頭痛やめまいなどのありふれた症状でしたが、事前の除外診断が出来ておりスムーズにケアを勧めることが出来ました。この記事を読まれた方は、このような順序で当院に来院頂けると幸いです。
12twelveカイロプラクティックは身体を整える「整体」のプロフェッショナルです。飯田橋の整体でお探しの方は是非ご相談ください。