1週間前にサッカーの練習後から右膝に痛みが出始め、特に転んだりぶつけたりしていません。今では歩行や階段上り下りも少し辛いぐらい悪くなっています。小学生の頃に同じ右膝に痛めたこともあり、その時に整形外科では成長痛(オスグットシュラッター病)と言われました。今回も症状が少し似ているような感じがします。
<初診時の症状>
・サッカーの練習後から右膝に痛み
・歩行や階段でも痛む
・小学生の頃にも右膝を痛めた既往歴
<施術後の経過>
整形外科検査などで関節、靭帯に異常は見られなかったので股関節、骨盤、脊柱の矯正と臀部から足までの緊張が強い筋肉のリリースを中心に施術を行いました。施術1回目の治療後の歩行はスムーズでしたが、階段上り下りはまだ少し痛みが残る状態でした。3回目後からは強いシュートを打つときは少し痛みを感じますが、歩行や階段などはあまり痛みを感じないぐらい軽減していました。現在も月に1度のペースで来院しています。
<カイロプラクターからのコメント>
股関節と膝の前方に付着する大腿四頭筋の緊張が強くなっていました。大腿四頭筋は膝の曲げ伸ばしなどの動作で使われる筋肉で、サッカーの場合もとても多く使われます。この方は股関節の可動域が狭くなっていたのと、骨盤の捻じれがみられました。その影響で筋肉の機能がうまく発揮できない状態となっており、膝の方に負担をかけていました。施術は股関節、骨盤、脊柱を中心に矯正を行い、緊張の強い大腿四頭筋を始め、周囲の筋肉のリリースとストレッチなどで調整しました。施術のみではなく、自宅や練習前後にストレッチを欠かさずに行って頂き、少しずつ痛みも緩和していきました。膝の痛みとなるとどうしても膝に原因があるのではないかと思い込んでしまいがちですが、今回のように股関節や骨盤などの調整によって膝の負担を軽減することが可能です。スポーツなどで膝の痛みがありましたら、お気軽にご相談ください。