カテゴリー:ぎっくり腰
以前からぎっくり腰を起こしており、痛みが引いても慢性的に腰痛が続き、しばらく経つと再びぎっくり腰になるということが、5年ほど前からあります。今朝から起き上がった瞬間にぎっくり腰になり、しばらく動くことも困難です。今日も仕事でしたが、歩くことも困難なため、休暇をとりました。今は朝よりは少し落ち着いていますが、姿勢を正したり、歩いたりすると腰に痛みを感じます。
〈初診時の症状〉
・姿勢を正すと腰に痛み
・歩行が困難
・腰の前屈、伸展が制限
〈施術後の経過〉
初回の施術後は、痛みの強さは半減しました。まだ腰の前屈や伸展での動作に痛みはありますが、来院時よりも痛みは軽減し、姿勢も良くなり、歩行もほぼ痛みを感じなくなりました。
それから1週間後の2回目の来院時は、少し痛みはあるものの身体が軽くなって、朝起き上がる動作も問題なくなっていました。現在もメンテナンス治療で、2週間に1度来院していただいています。
〈カイロプラクターからのコメント〉
この方のぎっくり腰の痛みを引き起こしていたのは、上半身と下半身をつなぐ、腰から股関節の付け根にかけて付着している腸腰筋が過緊張を起こしていたことが主な原因と考えました。腸腰筋は脊柱や股関節を安定させる役割があるとても重要な筋肉です。頻繁にぎっくり腰を起こしていたこともあり、その腸腰筋の筋組織に傷がついてしまったことが原因で筋緊張、筋力低下を起こしていました。また、腸腰筋の拮抗関係でもある腰部起立筋や殿筋群の筋力も低下していたことで、腰部の筋肉のバランスが崩れてしまい、脊柱や骨盤、股関節の動きが固まっている状態でした。歩行困難も腸腰筋の筋力低下から股関節を不安定にさせ、発症させていたと考えられます。
施術は腸腰筋を中心に緊張が強い筋肉をしっかりリリースを行い、脊柱や骨盤、股関節の動きがスムーズになるように調整を行いました。初回時は腰にテーピングを張り、腰の負担をかけないようにしました。2回目以降から腰の状態が安定していたので、施術に加えて、腰の負担が少ない体幹トレーニングをお伝えしました。