仙腸関節症候群(仙腸関節炎)

 

仙腸関節症候群とは?

骨盤の関節である仙腸関節に機能障害が出るものを指します。

骨盤の構造は仙骨と2つの寛骨で構成されます。仙骨の両脇に寛骨がついており、この仙骨と寛骨が重なっている部分を仙腸関節と呼びます。

仙腸関節を支え安定させるために、多くの強靭な靭帯で支えられています。仙腸関節の動きは1mmの世界になります。

 

仙腸関節症候群の症状

・体を捻じる動きやお尻を強くぶつけて仙腸関節がロックしてしまい腰痛症状が出る。

・仙腸関節に炎症が生じた仙腸関節炎の痛み。

・仙腸関節がロックすると、筋や靭帯に過緊張状態が続くことで腰痛がでる。

・重いものを持ち上げて仙腸関節を痛め、炎症を引き起こす。

 

仙腸関節症候群の原因

機能障害を分類すると、可動性の亢進(動きすぎ)可動性の低下(動かない)に分けられます。

可動性の亢進(動きすぎ)は、妊婦スポーツ競技者過度なストレッチに多く。

可動性の低下(動かない)、高齢者運動不足の方に多いです。

 

可動性の亢進(動きすぎ)の原因は、靭帯が緩くなり関節が不安定になるからです。

妊婦では、性ホルモンのリラキシンの影響を受け骨盤周辺の靭帯が緩んでしまいます。

スポーツ競技者では、靭帯が損傷し靭帯機能が一時的に低下してしまうことがあります。

過度なストレッチでは、靭帯が伸びてしまい強靭さを失い緩くなってしまいます。元の強靭さに戻ることはほとんどありません。

 

可動性の低下(動かない)の原因は、関節の動きが悪くなるからです。

仙腸関節は30代頃から関節の変性、つまり老化が始まると言われています。

運動不足で仙腸関節を動かす機会が少ないと関節内の代謝が悪くなり、変性が進むといわれています。

 

このような状態になれば、仙腸関節症候群では関節が炎症を起こした

いわゆる仙腸関節炎や、靭帯や過剰に緊張した筋肉が痛みの生じさせていることがあります。

 

原因不明の腰痛がある場合は、仙腸関節症候群の可能性があります。ぜひ一度、お問い合わせいただければと思います。

 

仙腸関節症候群の治療法

可動性の亢進(動きすぎ)の治療

仙腸関節に不安定性が生じているため安定させていきます。

骨を中心とした、身体の生体力学的構造やバランスを調整します。

過剰に緊張した靭帯や筋肉などを調整していき、関節を安定させるために骨盤ベルトをしていただくこともあります。

 

可動性の低下(動かない)の治療

同様に、骨を中心とした、身体の生体力学的構造やバランスや、過剰に緊張した靭帯や筋肉などを調整していきます。

さらに可動性を失った仙腸関節に対して関節マニュピレーション(関節に動きをつける)を行い適切な可動性を改善させたります。

 

・施術後は、状態を安定させるために簡単なホームケアを指導することもあります。

 

当院のスタッフ全員が専門の大学課程を修了した、米国国家資格取得 / WHO公認のカイロプラクターです。是非一度ご相談下さい。

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