膝の靭帯損傷
スポーツや事故などによって大きな力が膝に加わった時に、その力がある方向に応じて靭帯損傷を起こします。靭帯損傷には、数本の線維が断裂するだけの軽度のものから、関節不安定性を引き起こすような靭帯の完全断裂までが含まれます。靭帯損傷には、3型に分類されます。
1型の損傷は、数本の線維の伸張がみられますが、靭帯に直接ストレスを加えても正常な範囲まで関節の可動が可能です。
2型の損傷は、線維の大部分が影響受けるため、靭帯へのストレスによって弛緩の増大がみられます。
3型の損傷は、靭帯の完全断裂であり、過度の関節の弛緩がみられます。通常だと、靭帯損傷では痛みはありますが、3段目の損傷の場合、知覚線維も完全に断裂するため、痛みが出ないこともあります。
膝の靭帯損傷のメカニズム
膝関節を安定化させている靭帯は、前十字靭帯(ACL)、後十字靭帯(PCL)、内側側副靭帯(MCL)、外側側副靭帯(LCL)の4つの靭帯で支えています。
それぞれの靭帯が損傷を起こす動作は、外反方向に強い外力に内側側副靭帯、内反方向に強い外力に外側側副靭帯が損傷します。また、脛骨上端の前内方に向かう外力で前十字靭帯、後方への外力に後十字靭帯が損傷します。
サッカーやバスケなどのコンタクトスポーツや方向転換の多いスポーツは、主に前十字靭帯損傷(ACL損傷)の方が多いです。膝から下が捻じれたり、前側に引っ張られたりすると、前十字靭帯が損傷し、「ブチッ」といった断裂音が聞こえたり、関節が腫れて痛みも強く生じます。
12twelveでは
靭帯損傷はカイロプラクティックの施術で元の形に戻すことは不可能ですが、背骨・骨盤などの関節の歪みをしっかり調整することで、股関節・膝・足のバランスが整い、膝の負担を軽減させることが可能だと思います。また、傷めた靭帯の影響で膝が不安定になることがほとんどなので、その不安定性を補う筋力を獲得していくことも重要な要素になります。スポーツに復帰する場合は、特に重要です。早期回復、再発防止のため、自宅内で行えるストレッチやエクササイズ指導も行っています。
靭帯損傷したままそのまま放置すると、長期の膝関節の不安定性や変形を引き起こす恐れがあります。そのため、早期の診断と治療をおすすめします。少しでも気になる方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。
当院のスタッフ全員が専門の大学課程を修了した、米国国家資格取得 / WHO公認のカイロプラクターです。是非一度ご相談下さい。