半年前に階段の昇降時に右膝に痛みが出始めました。それから歩行時や椅子から立ち上がる時などにも痛むようになりました。整形外科でレントゲン写真を撮ってもらい、変形性膝関節症と診断されました。最初は湿布や痛み止めの処方、電気治療を受けましたが、効果がありませんでした。結果、手術を勧められたため、別の所へ移ろうと思い、今回来院しました。
<初診時の症状>
・右膝の変形性膝関節症
・歩行時や椅子から立ち上がる時に痛み
・階段昇降での痛み
・股関節の動きが硬い
・膝の屈曲伸展運動に制限
・腸骨筋、大腿四頭筋の過緊張
<施術後の経過>
初回の施術後は歩行や椅子から立ち上がる動作での痛みは少し軽減し、膝の屈伸動作も最初の時より可動域が広がっている状態でした。1週間後の来院時には階段昇降での痛みはまだありますが、それ以外の動作での痛みはあまり感じなかったそうです。しばらく1週間1回のペースを5回行い、5回目の来院時には階段昇降でも痛みは感じなくなりました。現在も2週間に1回のペースで治療を行っています。
<カイロプラクターからのコメント>
この方の症状は整形外科で変形性膝関節症と診断されましたが、腸骨筋や大腿四頭筋の過緊張によって股関節や膝蓋骨の動きが制限されている状態でした。腸骨筋は股関節に付着する筋肉で股関節屈筋群の一つです。大腿四頭筋は股関節から膝蓋骨に付着する筋肉で膝関節の伸展動作に関わる筋肉です。大腿四頭筋の一部である大腿直筋は股関節の屈曲動作にも関与しています。その2つの筋肉が過緊張を起こしていたことにより、階段昇降や歩行、立ち上がる動作などで局所的に膝に負荷をかけ、痛みを引き起こしていたと考えられます。
施術では腸骨筋や大腿四頭筋の過緊張を緩和させるように、股関節や膝関節を中心に可動性を広げ、膝の負担を最小限にするように施術を行いました。また施術の中でもストレッチを行いつつ、自宅内でも行えるように指導をしました。似たような症状でお困りな方は是非ご相談下さい。