50代、女性、デスクワーカー
2ヶ月前から右のふくらはぎに突っ張るような痛みと違和感が出てきた。1ヶ月前頃から階段を降りる際、前の膝下も痛くなり、最近は股関節とお尻にも痛みと違和感があります。特に階段を降りる際にふくらはぎと膝が痛むので改善したく当院に来院。医療機関は受診していない。
<来院時の症状>
・階段を降りる際にふくらはぎと膝が痛む。
・階段を降りる時、踵はつけられない。
・仕事で座っていてもふくらはぎと前の膝下が痛むことがある。
・足がつる時がある。
・痛みが強いときはむくみが強い
<施術後の経過>
初診のため問診を行い、外傷や特異的な動作で痛めた可能性は低く、医療機関は受診していないく、運動機能や整形外科的検査などで確認を行った。その結果、病的な状態は低いと考えられた。
◎ カイロプラクティック的な検査
姿勢の側面分析は、脊柱の生理的弯曲の消失がみられた。
可動域検査では、体幹の伸展制限がみられた。特に骨盤・股関節の可動性と連動性が低下していた。
股関節周辺の筋群、下腿三頭筋(ふくらはぎ)、後脛骨筋、長母指屈筋などの筋緊張、筋弱化や短縮などのアンバランスな状態がみられた。
特徴的な状態として、左右の「足の指」・「足首」の曲げ伸ばしがほとんどできていなく、右ふくらはぎは、アキレス腱周辺を軽く擦るだけで痛みを感じ、表面はゴリゴリとした質感がみられた。
◎ 評価
全体的な脊柱・骨盤・股関節の機能低下から、それに伴う筋のアンバランな状態が慢性化した可能性。
ふくらはぎは、筋の短縮や筋膜の滑走低下の影響で足部の機能が低下した可能性があり、さらに周辺の表在感覚が敏感になっていた。足の指の曲げ伸ばしがほとんどできい状態。
これらの複合的な状態が結果として、全身の機能を低下させ、膝・ふくらはぎの症状を生む結果になったと考えられた。
◎ 治療
脊柱・骨盤の機能低下がみられたため、それらの調整を行った。
筋のアンバランスも改善。また、短縮、筋膜の滑走低下、表在感覚の正常化の改善も積極的に行った。
その後の継続的な治療で、1~5回までは週1での治療を行った。
それ以降は、痛みの頻度や消失期間が延び、仕事も忙しいことから、来院間隔を2~3週間と延ばした。
この期間は、元の状態に戻らぬよう短時間で簡潔なセルフケアを指導した。
10回目(4ヶ月目)以降は月に1回のメンテナンスに移行した。
<カイロプラクターからのコメント>
この方の症状は、筋の短縮、筋膜の滑走低下、表在感覚の過敏状態が強く、長年の蓄積で生じた機能不全に伴う症状だと考えました。
5回までの治療でアキレス腱周辺を軽く擦るだけで痛み、表面のゴリゴリとした質感は消失し、「足の指」・「足首」の可動域も徐々に改善。
セルフケアを積極的に行ったことで、予定よりも早い段階で変化が出たと思われます。
12twelveカイロプラクティックは身体を整える「整体」のプロフェッショナルです。飯田橋の整体でお探しの方は是非ご相談ください。