半年前から右膝の外側に痛みが出ました。1年前にランニングを始めて最初は痛みはなかったですが、徐々に違和感がでてきて気にせずランニングを続けたら痛みが出てきました。ランニングは週に5回ほどで約7~10キロほど走ることが多いです。念のため近所の整形外科でレントゲンを撮りましたが、骨や関節に異常は見られないと言われ、湿布のみの処方でしたが、あまり効果は感じなかったです。
<初診時の症状>
・膝の曲げ伸ばしが辛い
・足に体重をかけると膝に痛む
・階段や坂の上り下りに痛む
<施術後の経過>
初回来院時は歩行や階段が辛く、やっとという感じで来院されました。右膝の外側は少し熱感を感じ、強い張りもあるぐらい炎症反応がみられました。最初は右膝にアイシングで安静にしてもらいました。股関節、膝関節、足関節の動きが悪く、周囲の筋肉や靭帯に負担をかけている状態のため、アイシング後に関節の動きを調整して、筋肉や靭帯のリリースを中心に行いました。初回の施術後の状態は良くなり、歩行や階段のどちらも楽に歩けるようになりました。しばらくランニングも休んで頂いたため、5回目以降からは痛みがほぼ無くなっている状態でした。現在ランニングは再開し、再発防止のため定期的にメンテナンス治療を受けて頂いています。
<カイロプラクターからのコメント>
この方の症状は、ランナーの方によく見られる腸脛靭帯炎(ランナーズニー)と呼ばれる症状でした。腸脛靭帯炎は股関節の外側から膝の外側までつながっている腸脛靭帯が、膝の屈伸運動を繰り返すことによって大腿骨外顆とこするように炎症を起こし、痛みを発症します。主な原因はオーバーユースによる使い過ぎといわれています。長距離、長時間でのランニングやストレッチ不足、連日でのランニングなどがあげられています。この方も、週に5回ランニングをしていることや膝に違和感が出ても休養取らず続けたことが原因で発症したと思われます。施術は骨盤や股関節、足関節などの関節の動きが悪く、筋肉や靭帯に負担が生じていたため、関節や筋肉などを調節した上で、ご自身でもリハビリを行うように指導をしました。