30代、男性、デスクワーカー
少し歩くと「踵」・「土踏まず」がジンジンと痛み、足底腱膜炎ではなかと思い、趣味の登山を週2回のペースでしている。登山1回あたり6時間程度になる。体力強化のためにランニングで出勤することも多い。医療機関は未受診であった。
<来院時の症状>
・少し歩くと「踵」・「土踏まず」がジンジンと痛む。
・仕事で座っていても「踵」・「土踏まず」が痛むことがある。
・ランニングなどの走り出しが痛い。
<施術後の経過>
初診のため問診を行い、外傷や特異的な動作で痛めた可能性は低い。医療機関は受診していないが運動機能や整形外科的検査などを行い病的な状態は低いと考えられた。
◎ カイロプラクティック的な検査
姿勢の側面分析は、ストレートネック、胸椎全体の過剰後弯、腰椎の前弯の消失がみられた。
可動域検査では、体幹の伸展制限がみられた。伸展動作で、骨盤を前方に突き出す代償運動も見られた。
特に背骨の各椎骨の連動性が低下していた。
脊柱付着する筋群、脊柱起立筋、腸腰筋、腹筋群、腰方形筋などの筋緊張、筋弱化、短縮などのアンバランスな状態がみられた。
股関節関与する付着筋群の弱化・緊張・短縮が顕著にあった。
足に関しては基本的にハイアーチ気味ではあるが、極端な機能低下は見られなかった。さらに大腿四頭筋、ふくらはぎの伸長制限は強く、その他には、足の指の底屈制限がみられた。
◎ 評価
全体的な脊柱・骨盤の機能低下から、それに伴う筋のアンバランな状態も生まれ、身体全体の協調性が崩れている状態が伺えた。
足は、若干のハイアーチがみられたが、アプローチする優先順位はそこまで高くないと判断しました。
最優先するアプローチは、体全体の協調性を改善させるこが重要としました。
◎ 治療
脊柱・股関節・骨盤の機能低下がみられたため調整を行った。筋のアンバランスも整えた。
足部は、運動連鎖が乱れた関節や付随する筋群のアプローチを行った。
3回目で、日常生活の違和感は消失。
4回目ではランニングのでも違和感はなかった。
5回目では、登山をしたが症状は全くでなかった。
以降は、定期的なメンテナンスへ移行した。
メンテナンスまでの治療期間は、2か月間で6回でした。
<カイロプラクターからのコメント>
この方の症状は、一見足底筋膜炎と思われるが、足部の損傷や機能低下は、そこまでひどくないと思われた。しかし、背骨・骨盤・股関節の協調性の乱れがとても大きく、足部にその負担が加わり、炎症まではいかないが刺激に敏感になり痛みとして認識していた可能性が疑われた。短い期間で症状の消失に繋がったこともそのことが言えると思います。
12twelveカイロプラクティックは身体を整える「整体」のプロフェッショナルです。飯田橋の整体でお探しの方は是非ご相談ください。