5~6年ぶりテニスをやり始めてから右肘の外側に痛みが出始め、最初はアイシングで症状は治まっていたが、続けてプレーしていたこともあり、少しずつ症状が悪化している感じがします。今ではパソコン作業でも痛みが出たり、荷物を持ったりするのも痛みます。
〈初診時の症状〉
・テニスのバックハンドでの痛み
・荷物を持ち上げると痛む
・パソコン作業中に痛む
〈施術後の経過〉
右肘は炎症反応があり、初回はアイシングをしながら施術を行いました。テニスはしばらく肘の状態をみて、肘の可動域や筋肉の緊張状態などを確認しながら休んで頂きました。2回目以降からは炎症は治まっていましたが、症状が引き続き残っていたため、患部の過緊張を起こしている筋群を中心にリリースを行い、肘関節から脊柱、肩関節といったそれぞれの関節のバランスを整え、筋肉や腱に負担がかからないように調整しました。5回目以降は症状が安定していたため、サポーター指導を受けながらテニスを再開させました。現在も週に1度テニスをしていますが、特に問題なく、2週に1度メンテナンス治療を行っています。
〈カイロプラクターからのコメント〉
今回の症状はテニスでよくみられる、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)という症状でした。手首の伸筋群がオーバーユースすることにより、肘の筋肉や腱に傷がついてしまうことで、付着している外側上顆に痛みを起こします。初診時は外側上顆の炎症反応があったため、アイシングをしながら、患部周辺の筋肉のリリースと肘関節の可動域を広げていきました。全体的にバランスを整えるように脊柱、肩関節、手関節などの動きをスムーズにして、肘の筋肉や腱に負担がかからないように施術を行いました。復帰後も再発する可能性もあるため、サポーターの着用しながら、ストレッチやエクササイズを行っていただくように指導しました。