3週間ほど前に朝起きた時に首から背中にかけて痛くなりました。首を動かすのも痛くて寝違えかと思い、湿布を貼ってしばらく様子を見ました。少し痛みは軽減しますが、動かすとまだ痛みが強く出て来ることがあります。念のため整形外科にも行き、痛み止めと湿布を処方されましたが、結局それ以上の変化は出ていません。別の治療法がないかと思い、当院に来院しました。
<初診時の症状>
・朝起きた時に首から背中にかけて痛み
・頸椎屈曲・伸展・側屈・回旋それぞれの可動域で痛みが走り、制限がかかる
・神経学検査での異常はなし
・斜角筋、肩甲挙筋などの首の支えとなっている筋肉が過緊張
・猫背姿勢
<施術後の経過>
施術後は首を動かすと少し痛みと引っかかる感じは残っていたが、来院時と比較すると可動域は広がっていた。1週間後に2回目の治療を行い、来院時には痛みはさらに軽減しており、可動域も更に広がっていた。2回目の施術後はどの可動域にも最大域まで動かすことができた。ただ最大域までいくと痛みが少し誘発する。4回目の施術後は最大域でも痛みはありませんでした。その後も再発予防のためストレッチや姿勢指導を行った。
<カイロプラクターからのコメント>
この方の職業は常に重たい荷物を運ぶ仕事をしていたため、常に首や肩、背中に負担がかかった状態で症状を引き起こしていたと考えました。主に姿勢が猫背姿勢となっていて、両肩が巻き肩、首が前方に傾いていて、背中が丸くなっている状態でした。特に首の支えとなっている斜角筋や肩甲挙筋などの筋肉が過緊張を起こし、首の可動域がそれぞれ制限がかかるようになっていました。施術では、まず脊柱の関節の調整を中心に行い、首肩の筋肉の負担がかからないように施術をしました。また傷めてしまっている首の筋肉(斜角筋、肩甲挙筋など)に刺激を与えないように、まずかばっている胸や背中の筋肉のリリースとストレッチを行った後、首の調整を行いました。施術後では首の痛みや引っかかり感は少し残っていましたが、首を動かすのは来院時よりとても楽になっていました。初診後にストレッチ指導を行い、次の来院時までしっかりストレッチを行っていたことで、症状が更に軽減したと思います。