30代、女性、看護師
1週間前から締め付けられる様な頭痛があり、食欲もなくとても辛い状態が続いていたそうです。市販のロキソニンを服用したが、さほど効果を感じなかったみたいです。
頭痛は普段からよくあり、今回もいつもと同じような頭痛だったようです。しかし、食欲もないくらい辛かったので、医療機関を受診し、脳神経内科や整形外科・婦人科を受診したが最終的に「緊張型の頭痛」と言われ、筋弛緩薬を処方されたとのことでした。薬は、一時的な効果はあったが改善はしなかったようです。 半年前にラムゼイハント症候群の既往があったため耳鼻科も再受診したが特に異常はないとのことでした。
<来院時の症状>
・締め付けられるような頭痛。※いつもより強い
・頭頂部が痛む
・食欲不振
・ロキソニンや筋弛緩薬の効果は一時的であった。
・首肩こり
<施術後の経過>
問診では、脳神経内科・整形外科・耳鼻科・婦人科を受診したが特に異常はないと言われていたので病的状態は低いと思われました。
◎ 一般医学的検査
運動・感覚・反射や脳神経の神経学的検査、理学的検査、整形外科的検査を行ったが特に異常所見は見られなかった。
◎ カイロプラクティック的な検査
姿勢の側面分析は、脊柱の生理的弯曲の消失がみられた。猫背姿勢。頭が前方に突き出た姿勢でよくみられる「ストレートネック」の様な状態が確認されました。
可動域検査は、胸椎全体の伸展制限や胸郭のスプリング低下がみられた。頚椎はハイパーモビリティ(動きすぎ)、胸椎はハイポモビリティ(動かない)の状態でした。
筋のバランス調整を検査目的で行い、頭痛の軽減がみられたため、筋骨格由来の頭痛が高いと思われた。
※ 出典元:筋骨格系のキネシオロジー
評価
全体的な脊柱・骨盤・肩甲骨の機能低下、それに付随する筋のアンバランな状態から上位交差性症候群(アッパークロス・シンドローム)が疑われました。
今回は、頚椎がハイパーモビリティ(動きすぎ)であったことから、動きすぎる首を安定させるために、過剰な緊張が首・肩周りに生じ頭痛がでたと考えられました。
◎ 治療
脊柱・骨盤・肩甲骨の機能改善、付随する筋のアンバランス調整をしました。大後頭神経の緊張もあったため緩和操作を行いました。
また、脊柱の機能安定化のためにキャット&キャメルやチンタックのセルフケアを指導しました。
<カイロプラクターからのコメント>
頭痛は、問診がとても大切になります。頭をぶつけたなどの外傷の可能性。頭痛の頻度は、出血・感染・腫瘍などによって発症することがあるため、聞き取りが重要となります。それを踏まえ除外評価を行います。除外が難しい場合は、医療機関に行くことをお勧めいたします。
この方の頭痛は、いつもの頭痛と同じ、筋バランスを整えたことでの変化がみられたことから筋骨格系由来の頭痛と評価しました。評価後の治療では、頭痛が全くないとのことでした。
しかし、上位交差性症候群(アッパークロス・シンドローム)は、生活習慣の影響が大きく、長期的に続くと椎間関節や椎間板の退行性変性も危惧されるため、今後も継続的な治療を推奨しました。
今回は、問診と評価が大切であることを再確認できた症例となりました。
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