2ヶ月前から右脚の後面に痺れが出て来るようになりました。仕事はデスクワーク中心で一日中座りっぱなしの時もあります。元々腰は悪く、過去に腰椎ヘルニアになったこともあります。念のため整形外科で診てもらったところ、脊柱管狭窄症の疑いがあると言われて痛み止めと湿布をもらって経過観察となりました。しばらく様子を見ましたが、一向に良くならず、痺れと痛みも強くなってきている感じがしたので、整体にも行きましたが、あまり効果がありませんでした。調べたところ、カイロプラクティックはまだ行ったことがなかったので今回来院しました。
<初診時の症状>
・右脚の後面に痺れ
・歩く時も痺れが強く出てきて歩けない時もある
・痺れの範囲は大腿部からふくらはぎにかけて
・腰部前屈時に痺れが誘発
<施術後の経過>
初回は骨盤矯正、股関節の周辺を中心に施術を行いました。5日後、歩行時や仕事の中でも痺れと痛みはあるが、初回の時より少し楽になっている感じでした。3回目は1週間後、多少の症状が出ているものの前回より更に軽減していました。6回目以降は2週間の頻度で施術を行い、症状もほぼなくなっていました。現在は月に1回のペースでメンテナンス治療を行っています。
<カイロプラクターからのコメント>
この方の症状は、長年の不良姿勢により、梨状筋の過緊張による坐骨神経に負荷をかけ痛みと痺れを引き起こしたと考えました。梨状筋は骨盤、股関節の動きによって大きく関係している筋肉であり、この方の場合、長時間でのデスクワークによるオーバーユースがきっかけとなって筋肉の柔軟性が失われ、殿部を通る坐骨神経を圧迫してしまったと思われます。
施術では、梨状筋を始めとする殿筋群のリリース、付着する骨盤、股関節の柔軟性をつけるように調整を行いました。また、座り姿勢での指導やストレッチ、姿勢が崩れないように体幹のトレーニングなどもお伝えしました。続けて通って頂いて、早期回復につながったと思われます。
今回のケースは脊柱管狭窄症や椎間板ヘルニアなどよく似たケースであり、よく見逃されてしまうことがあります。病院などで診断を受けても、それらが直接関与していないことも多々あります。当院では問診で症状の状態を聞きながら、神経学検査、整形外科検査などを行い、直接的な原因を確認していきます。お悩みの方は是非一度ご相談下さい。