小学6年生。2年前に野球を始め、去年からポジションがピッチャーに変更。3週間前、練習中に右肘の内側に痛みを感じ、2-3日安静にしていても症状が変わらなかったので、病院に行きました。病院では野球肘と診断され、湿布を貼ってしばらく安静にするようにと言われました。しばらくしてもあまり症状が変わらなかったので、ネットで当院を見つけ、来院しました。
<初診時の症状>
・投球時やバッティング時に右肘の内側に痛み
・肘の曲げ伸ばしの動作で痛み
・円回内筋などの過緊張
<施術後の経過>
初回の施術は、内側上顆に付着する円回内筋や橈側手根屈筋などの筋緊張を緩和操作、脊柱・骨盤・肩関節(肩甲骨)の関節機能を高め、局所的に肘に負担がかからないように調整しました。施術後、痛みは残っていましたが、肘の動作での痛みは少し軽減していました。野球はしばらく休んでいただき、自宅内で行えるストレッチの指導をしました。2回目の施術は1週間後で、肘の曲げ伸ばしは少し痛みは緩和されていましたが、物を持った時には痛みが強く出ている状態でした。しばらく初回と同様に施術を行い、6回目の施術後は肘の曲げ伸ばしや物を持った時もほぼ痛みはなくなっていました。この時から投球フォームの修正も行い、練習も少しずつ再開しました。
<カイロプラクターからのコメント>
野球肘は、肘の曲げ伸ばしを繰り返すことで、肘の内側上顆に付着する筋肉や靭帯などに障害を引き起こすことをいいます。特に成長期の方では、骨の成長と共にその周りにある筋肉や腱の成長スピードと合わずアンバランスな状態になるため、発症しやすいと言われています。
施術では、保存療法として過緊張を起こしている筋肉の緩和操作や姿勢調整をしっかり行い、肘の可動性や痛みの消失の確認が取れるまで、しばらく練習を控えて頂きました。その後、症状は回復し、投球フォームの指導や必要なトレーニング指導を行いました。現在も月に一回のメンテナンス治療、トレーニングを続けており、再発防止に努めています。
少しでも気になる方がいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。